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馬頭琴の由来と逸話

 


 馬頭琴、蒙古族の弓拉弦鳴楽器。棹の先に馬の頭が彫られていることからその名で呼ばれている。もともとは、蒙古語で“共鳴”と言う意味の兀尔(wu er),潮尔(chao er)と呼ばれており、ジンギスカン(元代、1162年~1227年)の時代に宮廷内外で流行った民間民族楽器。

 内モンゴール東地区には、この楽器に伝わる民話があります。

 「ある心優しい牧民が、柄杓(ひしゃく)を持って水汲みに行こうとした時、柄杓を落としてしまいました。その時に大変心地良い音がし、牧民は柄杓の口に板を張って楽器とした」と言う民話です。(中国少数民族楽器、楽声著 より)

  元代の頃の潮尔は、現在の馬頭琴と同様に、共鳴箱、琴頭、琴棹、軸、琴駒、琴弦、琴弓で構成されているが、共鳴箱には両面に動物の皮が張られたものや、裏面に木板が張られているものもあった。共鳴箱は、長方形、楕円形、多辺形、台形などがあり、皮は羊、馬、牛、蛇皮などが張られていた。構造は木製で琴頭部は、古代伝説の動物“螭”(chi)や“龍馬”、獣や鳥の頭の彫刻が飾られていた。 楽器の全長は、約95cm、共鳴箱の巾は約20cm。側面に音孔があり、弦は馬の尾が張られていた。弓棹は木製の直棒で弓の弦も馬の尾が用いられていた。

 何世紀にもわたって、蒙古族の牧人や民間芸人によって作られ使われてきた潮尔に、 決められた寸法や基準も無く、色々な木材や皮、形で作られていた。

 琴頭に主に馬が使われるようになったのは、ロシア10月革命後、蒙古人民共和国設立後に 駿馬蒙古民族を称えて龍頭などから“馬頭“に換えられ、呼称も”馬頭琴“となったと言われている。(清朝支配“龍頭”からロシア革命に便乗・後押しで蒙古人民共和国(馬頭)として独立した)。

 馬頭琴は、1950年代から急速に改良が進み、気候・湿度に大きく影響される動物の皮から、両面とも薄木板の共鳴箱が主流となり、構造的にも西洋のヴァイオリンと全く同じ楽器に変貌する。

 共鳴箱は、台形となり、表板は白松(魚鱗雲杉)や梧桐で音孔が対称に並び、背板や側板に色木(紅木)を使用し、表板を膨らませ中に音柱(魂柱)を立てている。弦は、外側が160本、内側が120本の馬の尾で出来ている。しかし、近年は、馬尾の縒り線やナイロン線・金属線が使われ、更に従来の二弦から三弦、四弦の馬頭琴も生まれている。



  馬頭琴には、もう一つの“スーホー(蘇和)の白馬”と言う逸話があります。

「草原で牧畜をしていたスーホーという若者は、一頭の白馬を可愛がっていた。ある日、競馬に出場した白馬は、頑張って一等になる。だが、白馬が気に入った王様に奪われてしまう。白馬はスーホーを恋しく思い、機を見て手綱を解いて逃げた。だが、王様の兵隊に追いかけられて、不幸にも矢に当って死んでしまう。スーホーは死ぬほど悲しみ、日夜、白馬を抱いていた。

するとある夜、夢に出てきた白馬はスーホーにこう言った。“スーホーがもし、永遠に私を放したくないと思うなら、私の体で楽器を作ってください”。そこでスーホーは、白馬の脚の骨で楽器の棹を、頭蓋骨で胴を作り、馬の皮で胴を貼り、馬の尾で弦を、馬を捕らえる時に使う棹で弓を作った。そして楽器の先に、白馬の頭にそっくりの彫刻を彫ったのである。それ以来、馬頭琴は草原の遊牧民の慰めとなり、その妙なる音を聞けば1日の疲れを忘れ、その場を立ち去り難くなるのだった。(人民中国、2007年6月号より抜粋)

馬頭琴二胡同様に二弦弓擦弦鳴楽器ですが、根本的に違う点が二点あります。

 一つは、共鳴振動板が 二胡が蛇の皮に対し、現在の馬頭琴は木製の板であること。
 二つ目は、二胡が二弦の中に弓弦があるのに対し、馬頭琴は外に弓弦があります。

  言葉を変えると、二胡が弦を縦振動で発音するのに対し、馬頭琴はヴァイオリンと同様に弦を横振動で発音することです。そのため、共鳴箱に伝える駒の形も大きく異なるわけです。

下記写真は、モンゴル・ウランバトルで購入したものと上海民族楽器で購入したもの

(上海民族楽器厰製)
     
(モンゴル・ウランバトル製)
 
 
     
 
(上海民族楽器厰製)
(モンゴル・ウランバトル製)
     
 

(上がウランバトル、下が上海民族楽器)


音孔: モンゴル製は、表面板に対称に彫られている。
     上海製は、左側側面のみに彫られている。

:  モンゴル製は馬尾が束になっている。
     上海製は、ナイロン製。

構造・仕上げ: 使われている木材も仕上げも数段上海製が良いが
           モンゴル製はそれなりの素朴さと温かみがある。




 

 

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