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はじめに
二胡の音質に影響を与える要素



二胡の製作ロットは、通常20~30棹で、その内プロ演奏家が納得できる音質を奏でることが出来る二胡は、1~2棹しかないと言われています。同じ木材で同じ寸法の楽器を製作してもプロが納得できる二胡は大変少ない。そこで二胡の音質・音色・音量を決める要素を部位毎に整理してみます。


項目別説明

① 琴皮
音を決定する振動膜。最も重要な部分で、二胡の心臓部に当る。

  1. 材料となる蛇が野生であるか、養殖か。(野生のほうが良い)
  2. 蛇が雌であるか、雄か。(雄皮が良い)
  3. 蛇の年齢。通常は3歳以上で、高級品は5歳以上の皮。  
  4. 皮の部位。「二胡製作」で細かく説明。
    (胴の後方部から肛門までが良い)
    (腹よりも背の皮が良い) 
  5. 皮の厚さ。(首部の薄い皮より、後方部の厚い皮が良い)
  6. 皮としての経過年月。
    (張りと艶のある音色は、2年から5年とも言われている。15年を経過すると皮も硬化・老化し音量・音色も大分落ちてくる、又、二胡を拉く回数や手入れ具合によっても違ってくる)
  7. 蛇鱗の形状と並び具合。
    (大・小、四角・細菱形、重なっているか離れてるか、変形しているか、傷ついているか、等)
 

② 皮の張り具合
二胡製作者の技量が、この加工で決まると言っても過言で無い程に重要。 

  1. 張り強度。(皮の限界点により近いところまで強く張る)
  2. 皮の前後・左右均一な張り具合。
  3. 皮下脂肪・肉をきれいに除去しているか

(二胡の構造と名称)

③ 琴胴の形状・材質
皮ほどではないが、微妙に音質の違いが出る。

  1. 琴胴が、丸、六角、八角であるか。 
  2. 木質が、硬木であるか、軟木であるか。
    (硬木の方が硬い・澄んだ音質)
  3. 琴皮面積・琴胴容積が大きいか、小さいか
    (小さい方が高音となる)
  4. 琴胴の内面の形状と表面。
    (内表面は、傷・ササクレの無い平坦面が良い)
  5. 皮と胴先端との接着面の大小。
 
④ 弦
  1. 弦の太さ(二胡用の弦の太さは、指定されている)
  2. 弦の張力。 (古い弦は、張力が落ち、張りのある音色が出なくなる)
  3. 弦の質。  (高鋼線=高炭素鋼の硬度と張力度)
 

⑤ 駒
演奏者の好みに合った音色を出す駒を選ぶ。琴皮とのバランス。

  1. 駒の材質。硬木なのか軟木か。 (一概にどちらが良いとは言えない)
  2. 駒の形状。 高さ、接皮面積の大小。
    (一般には、接皮面積が大きければ、大きな音は出るが透明度は落ちる)
  3. 駒の置く位置。 (一般的には、琴表面の中央)
 

⑥ 千金(音程の基点を決める)

  1. 糸の材質と太さ。
    (通常は木綿。柔らかい太い糸を使うと音色が柔らかく太い音になる)
  2. 糸か金属か、固定式のプラスチック製か水牛の角・骨製か。 
  3. 棹と弦との間隔。
    (演奏のし易さに影響があり、音質への影響は少ない)
    (通常は、演奏者の親指の幅と言われている)
  4. 千金の位置;演奏者の肘を琴胴に乗せ、指の付け根辺りが目安。
    (演奏者が子供であれば、おのずと千金の位置は低い)
 

⑦ 弓

  1. 弓の腰の強さと形状。
  2. 弓の弦(馬の尾)の質と量と束ねた形状(平面か丸か)。
  3. 弦に塗られた松脂の量と質。
 

⑧ 共鳴音抑止パット

  1. 駒の後ろに皮と弦との間に海綿(フェルト等)を挟んで、共鳴雑音の 発生を抑える。(大切な部材の一つ)
  2. パットの材質と大きさ。(二胡に合わせて調整する)
 

⑨ 琴窓
琴胴の底裏に付いている透かし窓

  1. 琴窓の有無と形状。
    (二胡特有の内にこもった哀愁の音色を出す大切な役割がある)
    (華南の六角二胡と東北の八角二胡では形状が異なる)
 
⑩ 演奏者の技量
⑪ 演奏時の天候と湿度・温度
 
注)日本では、楽器を弾くと書きますが、二胡・ヴァイオリンなど弓擦弦楽器を中国では、 拉くと言う漢字を用います。二胡が中国の楽器であることから、このホームページでは今後も拉の漢字を使うことに致します。
 


 

 

 
 
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